ブロック知識 2016.05.25

白っぽい? 黒っぽい? ブロックの劣化原因とメンテナンス方法

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コンクリート製のブロックは、木材などと違って、メンテナンスがいらないと思われがちです。確かに、ほかの素材と比べると、強度があって変化が少ないといえます。しかし、なにもお手入れをしないと徐々に表面の色が変化し、外観が損なわれてきてしまいます。

 

ブロックの色が変わる原因と、メンテナンス方法を紹介します。
 
 

ブロックが白っぽくなる白華現象

白華現象は英語でエフロレッセンスとも呼ばれ、ブロックが全体的に白くなってきます。この白い色はブロック中に含まれている石灰質が結晶化したものです。

雨などの水分がブロックに染み込んだときに、水に溶けやすい石灰質がブロックの表面に出てきます。それが乾燥すると表面で固まってしまいます。

白華現象が起こってもブロックの強度が落ちることはありませんが、くすんだ感じに見えてしまいます。
 
 

黒っぽく変化するのは?

ブロックが黒ずんでくるのは、汚れやカビが原因です。ブロックが風雨にさらされると少しずつ表面に凸凹ができ、汚れが付きやすくなります。
 
ブロックに含まれる水酸カルシウムという成分が空気に触れると炭酸カルシウムに変化します。これは中性化と呼ばれる現象で、ブロックがひび割れを起こしやすくなります。寒冷地ではブロックがくりかえし凍結することで、ひび割れが起きることもあります。
 
こうしてできたひび割れも、汚れが付きやすくなる原因です。凸凹や、ひびがあるとブロックの表面積が増えるので、さらに空気と触れやすく、水を吸いやすくなってしまいます。
 
 

ブロックのお手入れは?

白華したり汚れやカビがついてしまったりしたブロックは、スチールウールや目の細かいやすりで削り落とすことで、きれいな状態に戻せます。

ひどく固まってこびりついているような白華は、トイレ掃除用などの酸性洗剤を使って溶かすことができます。水で薄めてブラシにつけ、ブロックをこするように洗ってみてください。

 
酸性洗剤を使うときにはマスクと手袋、メガネをつけて、肌や目に洗剤が付かないように気をつけてくださいね。
 
 

水を浸み込ませないことが大切

水や汚れを避けることで、ブロックの劣化は軽減することができます。メンテナンスをできるだけ楽にするためにも、あらかじめ防水塗料を塗っておくことをおすすめします。

 

カラフルなものや模様が入ったものなど、化粧ブロックの種類は豊富です。せっかくの美しいブロックを長く楽しむために、適切なお手入れをしていきましょう。

 
環境に配慮し、変革し続けるコンクリートブロック製造メーカー「株式会社コモチ」
 

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